概要／凡例

著作権保護期間について：TPP11協定の発効日が2018年12月30日となり、著作物等の保護期間の延長を含めた著作権法改正が同日から施行され、1968年以降に亡くなった方の著作物の保護期間が延長されることとなりました。具体的には、1968年に亡くなった方の著作物の保護期間は2018年12月31日まででしたが，2018年12月30日付けで著作者の死後50年から70年に延長されることになり、20年長く著作物が保護されることとなりました。著作権法においては、一度保護が切れた著作物等については、その保護を後になって復活させるという措置は採らないという原則があるため、改正法の施行日である2018年12月30日の前日において著作権等が消滅していない著作物等についてのみ保護期間が延長されます（TPP整備法附則第7条）。既に保護期間が切れているものについては、遡って保護期間が延長されるわけではありません。具体的には、2018年12月31日までに死後50年経っておられる方の著作権の保護期間は切れていることになります。

著作権調査のための主要参考文献：杉岡惣吉編『浪花節名鑑　大正一三年版』杉岡文楽堂1924年,今井得男編『東西浪界写真名鑑』浪華演芸通信1935年,正岡容『雲右衛門以後』文林堂双魚房1944年,三好貢『浪花節一代』朋文社1957年,梅中軒鶯童『浪曲旅芸人』青蛙房1965年,正岡容『日本浪曲史』南北社1968年,安斎竹夫編『浪曲事典』日本情報センター1975年,芝清之『浪曲人物史　その系図と墓誌録』「上方芸能」編集部1977年,倉田喜弘『日本レコード文化史』東京書籍1979年,倉田喜弘編『明治の演芸(1～8)』国立劇場1980-1987年,南博・永井啓夫・小沢昭一編『芸双書7　うなる―浪花節の世界』白水社1981年,芝清之編『東西浪曲大名鑑』東京かわら版1982年,「月刊浪曲」月刊浪曲編集部1982-2012年,芝清之編『浪花節―東京市内・寄席名及び出演者一覧』浪曲編集部1986年, 芝清之編『浪花節―ラジオ・テレビ出演者及び演題』浪曲編集部1986年,芝清之編『日本浪曲大全集』浪曲編集部1989年,暁照夫『泣いて笑ってちりとてちん』メタモル出版1991年,倉田喜弘『日本レコード文化史』東京書籍1992年, 芝清之編『東家浦太郎関東節ひとすじ　芸談・出演日誌昭和九年～昭和五十六年』浪曲編集部1994年,小沢昭一『放浪芸雑録』白水社1996年,芝清之編『新聞に見る浪花節変遷史大正篇』浪曲編集部1997年,芝清之編『新聞に見る浪花節変遷史明治篇』浪曲編集部1997年,大西信行『浪花節繁昌記』小学館1999年,唯二郎『実録　浪曲史』東峰書房1999年,国本武春『待ってました　名調子！』アールズ出版2012年,芝清之『明治・大正・昭和　全浪曲家各派別系図』澤田企画(岩村武勇文庫),真鍋昌賢『浪花節　流動する語り芸―演者と聴衆の近代』せりか書房2017年,朝日新聞,毎日新聞,読売新聞