ライブラリー図書
東インド会社遣日使節紀行
解説
オランダの流行作家モンターヌスは、来日経験がないものの1650~1660年代の東インド会社職員による複数の江戸参府日記を編纂し、『東インド会社遣日使節紀行』を著しました。本書を通じて、ヨーロッパに鎖国期日本の最新情報が普及。また、同書にはイエズス会士の報告集やカロン『日本大王国志』など当時のヨーロッパに存在していた日本についての情報が網羅的に盛り込まれており、初めての本格的な「日本誌」となりました。
同書には、第1部にアンドレアス・フリシウスによる1649~1650年における江戸参府日記が、第2部にウィルヘルム・バイルフェルトによる1643年のブレスケンス号事件の報告、さらにザハリアス・ワーヘナールによる1657年と1659年の江戸参府日記や、ヘンドリック・インダイクによる1660年~1661年の江戸参府日記、ファン・ゼルデレンによる江戸参府日記が、それぞれ収められています。
(執筆:フレデリック・クレインス)
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