ライブラリー楽譜
日本行進曲
解説
〈日本行進曲〉は、生涯に200以上ものピアノ曲を生み出した、フランスの作曲家アドルフ・ダヴィド(1842-1897)による一作です。彼にとって34番目の作品となる本作〈日本行進曲〉は、オクターブを頻出させながらも比較的高音で全体をまとめていること、さらに伴奏とメロディ双方にスタッカートが多用されていることで、勇壮というよりもどちらかというと華やかかつ軽やかな曲調に仕上げられています。
表紙の装画は19世紀のフランスを代表する版画家のひとりフェリックス・ビュオ(1847-1898)が手掛け、龍をアルファベットの「J」に、鳥居を「M」に見立てるなど、趣向がこらされた一作となっています。
(解説:光平有希)