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2021年2月17日

ウィリアム・アダムス(三浦按針)関連新史料発見について

国際日本文化研究センターは、オランダのハーグ国立文書館およびライデン大学文学部と共同でハーグ国立文書館所蔵平戸オランダ商館文書の研究調査を進めて来ましたが、このたび、本調査の過程で、初代平戸オランダ商館長ジャック・スペックスがウィリアム・アダムス(三浦按針)に宛てた書状の控え4通を新たに発見しました。
書かれた場所と日付しか記されていない複数の書状控えの発信者と受信者が特定できたことは、当該史料を活用する上で大きな意義を持ち、さらに、以前の書状内容の要約が記されているおかげで、伝存していない書状の内容までもある程度把握できます。
今回の発見によって、これまで手掛かりとなる史料がほとんどなかった1611年から1612年までの間のアダムスの動向の空白期間を埋めることができたのは大きな成果であります。
*本発見は科学研究費助成事業「近世初期における日蘭関係の構造に関する基礎的研究」(課題番号19K01010)の助成を受けて行った研究の成果です。

研究代表者:国際日本文化研究センター研究部教授 フレデリック・クレインス

★詳細に関しては、「ウィリアム・アダムス(三浦按針)関連新史料発見について」を参照されたい。