19世紀初頭から、西洋各国では日本を題材にしたピアノ曲や歌曲などの小品が、一枚刷りの大衆音楽楽譜(シートミュージックSheet Music)や楽曲集の形で数多く出版されてきました。日文研では、こうした音楽作品の楽譜資料を200点あまり所蔵しています。日本情報が現代より格段に少なかった当時、音楽で日本はどのように表現され、人びとの耳にどのように届いたのでしょうか――。19世紀初頭から音楽史・音楽産業史上の転換期と考えられる第一次世界大戦頃までを対象に、各作品について解説しています。

20世紀

  出版年 著者 タイトル 出版地 言語 分類
1904 カペレン 小学唱歌 ライプツィヒ ドイツ 楽曲集
1920? ホワイティング 日本の眠りの精 ニューヨーク・デトロイト アメリカ シートミュージック
1920? ハーグマン 麗しき日本娘 アムステルダム オランダ シートミュージック
表題紙 1917 ペン コダック・タウンの少女(オペレッタ『コダキさん』より) ロチェスター アメリカ シートミュージック
1911 ヨシトモ(ツィンマー) 日本の提灯踊り ベルリン ドイツ シートミュージック
表題紙 1911 モンクトン/タルボット/ヒッグス ムスメ(日本のメイド) ロンドン イギリス シートミュージック
1907 ロランス 蝶の舞 パリ フランス シートミュージック
1906? プッチーニ ある晴れた日に(オペラ『蝶々夫人』より) ミラノ フランス シートミュージック