19世紀初頭から、西洋各国では日本を題材にしたピアノ曲や歌曲などの小品が、一枚刷りの大衆音楽楽譜(シートミュージックSheet Music)や楽曲集の形で数多く出版されてきました。日文研では、こうした音楽作品の楽譜資料を200点あまり所蔵しています。日本情報が現代より格段に少なかった当時、音楽で日本はどのように表現され、人びとの耳にどのように届いたのでしょうか――。19世紀初頭から音楽史・音楽産業史上の転換期と考えられる第一次世界大戦頃までを対象に、各作品について解説しています。

19世紀

  出版年 著者 タイトル 出版地 言語 分類
1815? ギルドン 日本の調べ ロンドン イギリス シートミュージック
1898? ボヌール 日本の扇舞 ロンドン イギリス シートミュージック
1896? キーファー(編曲) ミモザ・ワルツ ロンドン イギリス シートミュージック
1896 ジョーンズ ゲイシャ ロンドン イギリス 楽曲集
1894 ディットリヒ(編曲) 落梅 ライプツィヒ ドイツ シートミュージック
ガンヌ〈娘〉1893年 1893 ガンヌ パリ フランス シートミュージック
1885? ブカロッシ(編曲) ミカド・ポルカ ロンドン イギリス シートミュージック
ユージーン・アルノー作曲 <ミカド・ポルカ>(1889年) 1889 アルノー ミカド・ポルカ トゥール フランス シートミュージック
1877 ダヴィド 日本行進曲 パリ フランス シートミュージック
1872 サン=サーンス 黄色い王女 パリ フランス 楽曲集
1870 サメティニ 日本の目付ポルカ アムステルダム オランダ シートミュージック