激動の時代を駆け抜けたキリシタン女性たち     ①細川ガラシャ  

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グネッキ・ソルディ・オルガンティーノ『日本の京都にてオルガンティーノよりの書簡2通』ローマ、1597年刊
Gnecchi Soldi Organtino. Copia di dve lettere scritte dal P. Organtino Bresciano della Compagnia di Giesv dal Meaco del Giapone. Roma, 1597.

本書は、京都で布教活動を行っていたイエズス会士グネッキ・ソルディ・オルガンティーノ(1530-1609)から1594年と1595年にローマのイエズス会本部に送付された2通の布教活動報告書がローマにおいてイタリア語で刊行されたものである。オルガンティーノは、1595年2月14日付の書簡で細川ガラシャに言及し、夫の細川忠興の弟・興元がキリシタンとなったことを報告し、高山右近(1552-1615)の助力のもとで行われた洗礼をガラシャ自身がとても喜んでいたと付け加えている。

(執筆:フレデリック・クレインス)